セールスマンの鉄の掟②常に自分が正しいと思って話す
お客様は、セールスマンの言葉を信じて買う。
自分の言葉に迷ったり、返答に困ったり、焦った反応をしたりしているセールスマンから商品・サービスを買いたいと思うだろうか。
実践の場では、間違えることを恐れずに自分が正しいと思って話すことが大事なのである。
極端なことを言うと、もし間違ったことを相手に言っていたとしても、それが結果に繋がったのであればそれはセールスとしては正しいのだ。
さもこれが世の真理であるかのように、自信を持って堂々と自分の言葉を発しよう。
「相手に嫌われるかな」とか「間違ってるって思われるかな」などを現場で考える必要は1ミリもない。
商談の振り返りを指導者と擦り合わせする時も同じことが言える。
どちらのセールスマンの方が、指導者の教えをより深く学ぶことができるだろうか、考えてみて欲しい。
Aさんは「自分が言ったことは正しいと思うんですけど売れなかったです」と、むしろここまで言ったのに買わなかった相手が悪かったんですばりに、根拠のない自信を持って指導者の教えを聞く。
Bさんは「自分が間違ってたと思うんですけど、こんな話し方したら売れませんでした」と言いながら、指導者の教えを聞く。
この場合、より多くの学びを得るのはAさんの方である。
Bさんの「間違ってると思うんですけど」はいわば「保険」である。「それ間違ってるよ」って言われた時に、「いや私はちゃんとわかってました」と言えるように保険をかけているだけなのだ。だから「ここはこうした方がいいよ」という教えに対して「やっぱりそうですよね」という受け取り方になる。
一方Aさんの方は、自分が正しいと信じきっているので、指導者からの教えに対して「えー!そんな考え方があったのか!思ったこともなかった!!」と目から鱗並みに衝撃を覚えるのである。
両者の受け取り方に明らかな差があるのは分かっていただけると思う。
そもそも間違えることを恐れている人は成長しない。
自分が正しいと常に思えるくらい、常に考えることが大切なのである。