セールスマンの鉄の掟①言いたいことを言い、聞きたいことを聞く

セールスマンにおいて、最も重要な心得は「言いたいことを言い、聞きたいことを聞く」ということだ。

 

まずセールスマンは相手に伝えてなんぼである。

伝えたいことを伝えられないようではセールスマンではない。

セールスマンのスタートラインにも立てていないということである。

 

あなたが、「これを言ったら空気を悪くするかな」とか「こんなこと聞いたら相手の気分を害するかな」というようなことを心配して、言いたいことを言えず、聞きたいことを聞けていない状況に今もしあるなら、何よりも先にその状況を打破する必要がある。

 

「こんなこと言ったら嫌われるかな?」と思ったら、それはもはやチャンスだ。それをまず相手に伝える。結果、嫌われたとしたら、そこからがスタートだ。

 

例えば、目の前に太った男の子がいるとしよう。

「この子デブだな」と思ったら、まずそのまま「デブですね」と伝えてみるのだ。

「こんなこと言ったら相手に嫌われるかな、無神経な人だと思われるかな?」と思ったとしても、デブだなと思ったのならまず伝える。結果、嫌われたり無神経だなと思われたら、おめでとうやっとスタートラインに立てたのだ。

そうやって痛みを知って初めて、「あ、デブって言ったら相手は嫌な気持ちになるんだな」と体に染み込ませることができる。そこから「じゃあどうやって言えば相手を傷つけずに"伝わるかな"」と考えるのだ。「幸せそうな体型ですね」って言えばいいかな?とか「存在感のある雰囲気ですね」って言えばいい感じに伝わるのかな?とか、考えるのである。

 

言いたいことを言い、聞きたいことを聞くのは普段の生活から心がけることが重要だ。

練習でできなかったことは本番でもできないという理屈である。

商談の時だけではなく、普段の生活から「言いたいこと言い、聞きたいことを聞く」ということを意識して、本音をさらけ出す訓練をすればより一層深い対人関係を築き上げることができる。

 

上っ面だけではなく、真のコミュニケーションを築くためには、痛みを伴ってでも言いたいことを言い、聞きたいことを聞くことによって本音で向き合うことが何よりも重要なのである。