ちょっとやそっとのことで、人は他人に嫌われない

「言いたいことはあるんだけど、相手が目の前にいると言えない!」と友達から相談を受けた。相手に対して思っていることはあるのだが、それをはっきり言ってしまうと相手を傷つけてしまうかもしれない。とか、無神経な人間って思われて嫌われてしまうんじゃないか。とか、先に色々考えてしまって、結局は言わず(言えず)に終わるのだという。

 

まずこの友達の一番の問題は、異常なくらい他人から嫌われることを恐れていることだと思った。

だから、その友達に私が言ったのは「ちょっとやそっとのことで人間はあなたのことを嫌いにならないよ」ってこと。

そもそも人間は好き好んで誰かを嫌いになったりしない。

なぜなら、人を嫌ったり憎んだり怒ったり恨んだりしている自分のことが嫌いだからだ。

わたしはその友達に聞いた。

「誰かを嫌いになることは好き?」

友達は首を振る。

そういうことである。

 

よっぽどのことがない限り、人は誰かをそんなに簡単に嫌いにならない。

確かにズケズケと物を言う人のことを「無神経な人だ」と受け取る人も全くいないわけではないだろう。だが、だからなんだ。誰もあなたに教えてくれなかったことをせっかく伝えてあげているというのに、それを無神経と思うような人とは、その後の関係が悪くなろうがどうでもいいじゃないか。

 

人間関係の波風が立つことを恐れていてはいけない。

それを恐れているということは、言いたいことを言えていない状況、それはすなわち腹を割って話せていないという上っ面だけのコミュニケーションになる。

 

いいんだよ、思ったことは伝えて。伝えないと深いコミュニケーションは取れない。はっきり言った結果、傷ついたり傷つけられたりしたら、そこから相手を傷つけずに自分の意見を伝えるということを学んでいけば良い。

 

そう友達にアドバイスしたら、「仮に70億人分の1人に嫌われたところで、別に自分の人生に影響はないし、落ち込む必要もないって思うようにする!!」と、良い感じに開き直っていた。

アドバイスが響いたみたい!